はじめに
筋肥大を狙ってトレーニングに取り組む方にとって、
週4回という頻度は、各部位に高負荷な刺激を与えやすく、
効率的に細マッチョを目指せる頻度になります。
とはいえ、現時点で筋トレの頻度が週2~3回の方や
これから週4で筋トレを目指す方からすると、
「どんな分割が最適?」
「疲労は大丈夫?」
「回復は間に合うの?」
といった疑問や不安が出てくると思います。
週4回で筋トレをする場合、
分割法というトレーニング方法を採用するのが効果的です。
そして、週四回で取り組む分割で
おすすめしたいのが次の2パターンです。
- 上半身/下半身で分けて
2分割×週2回まわすパターン - 胸・背中・肩・脚などを1日1部位で
鍛える4分割パターン
どちらも効果的ですが、
トレーニング経験・生活リズム・目的
によって適性は大きく異なります。
この記事では、週4回筋トレを成功させるために必要な
分割法の知識・判断材料・メニュー設計例を紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめです!
- 週4回の筋トレの分割に迷っている
- 週4回ジムに通えるようになったが、
メニューの組み方に悩んでいる - 「2分割」と「4分割」どちらが良いか判断したい
- 仕事や家庭と両立しながら、
効果的に筋肥大を進めたい - 中級者向けの分割法を
実践的な例もふくめて知りたい - メニューを組むときの順番や
回復日をどう考えればよいか知りたい
週4回の筋トレのメリット・デメリット
週4回という筋トレ頻度は、
- 無理なく高頻度・高ボリュームを実現しやすい
- 初心者を脱したい・成長スピードを上げたい人には最適
ただし、「疲労管理」や「分割法の工夫」が鍵となるため、
適切な分割とメニュー設計をしっかり押さえる必要があります。
まずは週4筋トレのメリット・デメリットを整理し、
自分にとって本当に合っているかどうかを
判断する材料にしましょう。
週4回筋トレのメリット
- 部位ごとに集中して鍛えられる
- 分割法により、1部位ごとのボリュームと
質を高めやすい
- 分割法により、1部位ごとのボリュームと
- 筋タンパク合成の波を切らさず刺激を維持できる
- 頻度が週2~3より高いため、
筋肥大の効率がアップ
- 頻度が週2~3より高いため、
- 疲労と回復のバランスがとりやすい
- 適切な分割をすれば、
オーバーワークを避けやすい
- 適切な分割をすれば、
- 生活リズムとのバランスが取りやすい
- 毎日は無理だけど
「週4なら続けられる」人に最適
- 毎日は無理だけど
- 継続的なルーティン化に向いている
- 曜日で固定すれば、生活に馴染みやすい
週4回筋トレのデメリット・注意点
- 休養日が足りないと回復が追いつかない
- 特に高強度で4連続などになると
疲労蓄積のリスクがある
- 特に高強度で4連続などになると
- 部位の分け方が難しい
- 誤った分割で補助筋が連続使用されると
パフォーマンス低下につながる
- 誤った分割で補助筋が連続使用されると
- 習慣化に時間がかかることも
- 初心者がいきなり週4だとハードルが
高く感じることがある
- 初心者がいきなり週4だとハードルが
- 1回の内容が中途半端になりがち
- 分割が雑だと
「各部位への刺激が不十分」になりやすい
- 分割が雑だと
- 予定変更に弱い
- 4日しっかり確保できないと
プランが崩れやすい
- 4日しっかり確保できないと
二分割と四分割の違いと特徴
週4回筋トレを行う場合、分割法がおすすめですが
その中で多くの方が悩むのが
「2分割か4分割か?」という問題です。
結論から言えば、どちらにもメリット・デメリットがあり、
目的・ライフスタイル・レベルで最適な選択肢は変わります。
それぞれの分割法の特徴や利点・注意点を整理し、
自分によりあっている方を選択していきましょう。
- 二分割法:
上半身 / 下半身でわけ、
それぞれを週に2回ずつ鍛える - 四分割法:
四分割の場合、複数の分割パターンが存在- 背中 / 肩+三頭 / 脚 / 胸+二頭(王道)
- 胸+ふくらはぎ / 背中 / 脚 / 肩+腹筋
(大筋群特化型) - 大腿四頭筋 / 胸+肩 / ハムストリングス / 背中
(脚特化型) - 胸 + 三頭 / 背中 + 二頭 / 肩 / 脚
(上半身連動型)
それぞれの特徴と、週4回という頻度においての
メリット・デメリットを比較していきましょう。

二分割(×2回)
✅ 特徴
- 上半身 / 下半身で分割
- 週4日で上半身 → 下半身 → 上半身 → 下半身 → ...
と繰り返す設計 - 筋肉の刺激頻度が高く、
シンプルな構成で習慣化しやすい - フォーム改善や習得にも◎
✅ 二分割のメリット
- 刺激頻度が高く、筋肥大の効率が良い
各部位を週2回鍛えられるため、
筋タンパク合成の波を継続できる - フォームや動作の習得に向いている
同じ種目を週2回行うことで、技術の上達が早まる - シンプルな構成で継続しやすい
プログラム管理がしやすく、
トレーニング計画に迷いが少ない - 疲労管理がしやすい
上下交互に鍛えることで、
連日トレーニングも可能 - 初心者〜中級者に向いている
トレーニング経験が浅くても無理なく取り組める
✅ 二分割のデメリット
- 1回あたりの時間がやや長くなる
上半身・下半身全体を鍛えるため、
種目数が多くなりやすい - 細かい部位の集中トレーニングが難しい
腕・肩など小筋群への刺激は中程度 - 刺激の偏りが出やすい
苦手種目や部位を避けてしまうと効果が出にくい - 飽きやすいと感じる人もいる
同じサイクルを繰り返すため、単調になりがち - 強度調整が難しい場合がある
全身をまんべんなく鍛える設計には、
種目バランスの工夫が必要
四分割
✅ 特徴
- 背中 / 肩+三頭 / 脚 / 胸+二頭(王道)での
分割がおすすめ - 1部位に集中できる高ボリューム、
高精度なトレーニングが可能 - 中級者〜上級者に多く取り入れられている
分割スタイル
✅ 四分割のメリット
- 1部位に集中して鍛えられる
疲労の分散ができ、各部位に
高負荷な刺激を与えられる - 部位ごとに丁寧に鍛えることができる
肩や腕などの小筋群も、
十分な時間をかけて鍛えられる - トレーニング時間を短縮しやすい
1~2部位に集中するため、
種目数は少なくても高密度な内容が可能 - 筋力や筋量のバランスを調整しやすい
弱点部位を重点的に強化する設計も
取り入れやすい - トレーニングに変化をつけやすい
各部位で異なる刺激・種目を取り入れやすく、
マンネリ防止にも◎
✅ 四分割のデメリット
- 各部位の刺激頻度が週1回
負荷が弱いと成長刺激として
不十分になる可能性がある - 1日休むと計画が崩れやすい
1回、1~2部位のため、
スケジュール変更がしにくい - 補助筋の疲労が抜けにくい
背中→腕→肩など、連続使用される部位が
疲労を残しやすい - 分割構成に知識が必要
効果的に分けるには筋肉の構造や
役割の理解が求められる - 初心者にはやや難易度が高い
二分割 or 四分割の選び方
二分割と四分割、どちらも一長一短があります。
週4で取り組む場合の選択を迷っている方は、
診断チャートを用意したので
その結果から自分に合う方を選択してみてください。

二分割法の基本構成とバリエーション
週4回のトレーニングにおける二分割法は、
上半身/下半身に分けるのが基本であり、おすすめです。
この方法は、筋トレの経験が浅い方にもおすすめでき、
フォームの安定とボリューム管理のバランスを取りながら
筋肥大を狙うことができます。
注意点としては、1日で鍛える部位数が多いため、
種目選びと順番が重要になります。
二分割では以下のポイントを意識して構成しましょう。
- 上半身と下半身、それぞれ1回目と2回目で
種目を変えてバリエーションを持たせる - 全体でのボリュームとなるセット数は
12〜20セットが目安
二分割のバリエーション
上半身と下半身を毎回同じメニューにするのではなく、
上半身の1回目は胸を主軸、二回目は背中を主軸のように
バリエーションを持たせるのが良いです。
- 上半身の日(1回目):
- 胸をメインに肩・三頭を多め
背中・二頭は少なめ
- 胸をメインに肩・三頭を多め
- 下半身の日(1回目):
- 脚の前側の大腿四頭を多め
ハムストリングス・臀筋は少なめ
余力があれば腹筋種目も追加
- 脚の前側の大腿四頭を多め
- 上半身の日(2回目):
- 背中をメインに二頭を多め
胸・肩・三頭は少なめ
余力があれば腹筋種目も追加
- 背中をメインに二頭を多め
- 下半身の日(2回目):
- 脚の裏側のハムストリングス・臀部を多め
大腿四頭を少なめ
- 脚の裏側のハムストリングス・臀部を多め
四分割法の基本構成と順番設計
四分割法は、1日に1部位(または1部位+補助筋)を
集中して鍛えるスタイルです。
週4回すべて異なる部位を鍛えるため、
高ボリューム・高密度な刺激が可能で、
筋トレ中〜上級者に好まれる分割法です。
四分割を効果的に運用するためには
- 各部位に8〜12セット/
中強度~高強度の種目を組み合わせる - 「ボリュームと負荷の最適化」が鍵
- トレ後は部位ごとに回復サポートの意識も重要
基本構成としては、やはり王道である
背中 / 肩+三頭 / 脚 / 胸+二頭(王道)での分割がおすすめです。
各部位別に狙うポイント
- 胸:
ベンチプレス系・フライ種目で大胸筋を集中的に - 背中:
プルアップ・ローイング系で
広背筋と僧帽筋を刺激 - 肩:
ショルダープレス・サイドレイズ・リアレイズで
三部位分けて鍛える - 脚:
大腿四頭・ハムストリングを中心に
種目をバランスよく構成
順番設計のポイント
- 肩・腕など補助筋群は
大筋群(胸・背中)との組み合わせに注意 - 月火→水休→木金 など、
間に休息日を入れると回復しやすい - 特に脚トレの翌日は休息日を設けるのが理想
実践メニュー例
週4回のトレーニングで実践できる
二分割法・四分割法それぞれのメニュー例を、
表形式で紹介します。
二分割と四分割のどちらを選んでも、
週4回というトレーニング頻度を最大限に活かすことが可能です。
Day1~4としてそのまま取り入れて、実践できる内容なので
ぜひまずはそのまま取り組んでみてください。
週4回の二分割法メニュー

Day1:上半身の日(1回目)
種目 | 主な部位 | セット×回数 | 休憩時間 |
---|---|---|---|
ベンチプレス | 胸 | 3セット × 8回 | 90秒 |
ダンベルフライ | 胸 | 2セット × 12回 | 60秒 |
ラットプルダウン | 背中 | 3セット × 10回 | 60秒 |
ショルダープレス (マシン) | 肩 | 2セット × 10回 | 60秒 |
サイドレイズ | 肩 | 3セット × 12回 | 60秒 |
フレンチプレス | 三頭 | 4セット × 8回 | 60秒 |
アームカール | 二頭 | 2セット × 12回 | 60秒 |
Day2:下半身の日(1回目)
種目 | 主な部位 | セット×回数 | 休憩時間 |
---|---|---|---|
スクワット | 脚全体 | 4セット × 10回 | 90秒 |
レッグエクステンション(マシン) | 大腿四頭 | 4セット × 12回 | 60秒 |
レッグカール | ハムストリングス | 3セット × 10回 | 60秒 |
アダクション | 内転筋 | 3セット × 15回 | 60秒 |
アブローラー | 腹筋 | 3セット × 15回 | 60秒 |
Day3:上半身の日(2回目)
種目 | 主な部位 | セット×回数 | 休憩時間 |
---|---|---|---|
懸垂 or ラットプルダウン | 背中 | 2セット × 10回 | 60秒 |
ベントオーバーロー | 背中 | 2セット × 12回 | 60秒 |
シーテッドロー (マシン) | 背中 | 2セット × 10回 | 60秒 |
ダンベルフライ | 胸 | 3セット × 12回 | 60秒 |
リアレイズ or リアデルト (マシン) | 肩 | 3セット × 12回 | 60秒 |
インクラインアームカール | 二頭 | 4セット × 12回 | 60秒 |
ケーブルプレスダウン | 三頭 | 2セット × 12回 | 60秒 |
プランク | 体幹 | 3セット × 30秒 | 30秒 |
Day4:下半身の日(2回目)
種目 | 主な部位 | セット×回数 | 休憩時間 |
---|---|---|---|
ルーマニアンデッドリフト | ハムストリングス | 4セット × 12回 | 90秒 |
ヒップスラスト | 臀部 | 4セット × 12回 | 60秒 |
レッグエクステンション | 大腿四頭 | 3セット × 10回 | 60秒 |
アブダクション | 外転筋 | 3セット × 15回 | 60秒 |
カーフレイズ | ふくらはぎ | 3セット × 15回 | 60秒 |
四分割法メニュー(背中 / 肩+三頭 / 脚 / 胸+二頭)

Day1:背中の日
種目 | 主な部位 | セット×回数 | 休憩時間 |
---|---|---|---|
懸垂 or ラットプルダウン(マシン) | 広背筋 | 3セット × 10回 | 60秒 |
デッドリフト | 脊柱規律筋 | 2セット × 8回 | 120秒 |
シーテッドロー | 僧帽筋 | 3セット × 12回 | 60秒 |
ケーブルプルオーバー | 広背筋下部 | 2セット × 12回 | 60秒 |
フェイスプル | 肩後部・僧帽筋 | 2×15 | 60秒 |
肩+三頭の日
種目 | 主な部位 | セット×回数 | 休憩時間 |
---|---|---|---|
ショルダープレス(マシン) | 三角筋前部 | 3セット × 10回 | 60秒 |
ナロープレス | 三頭 | 3セット × 8回 | 60秒 |
サイドレイズ | 三角筋中部 | 3セット ×12回 | 60秒 |
リアレイズ or リアデルト (マシン) | 三角筋後部 | 3セット × 12回 | 60秒 |
ケーブルプレスダウン | 三頭 | 2セット × 15回 | 60秒 |
脚の日
種目 | 主な部位 | セット×回数 | 休憩時間 |
---|---|---|---|
スクワット | 脚全体 | 4セット × 10回 | 90秒 |
レッグエクステンション | 大腿四頭 | 2セット × 12回 | 60秒 |
レッグカール | ハムストリングス | 3セット × 10回 | 60秒 |
ヒップスラスト | 臀部 | 3セット × 10回 | 60秒 |
カーフレイズ | ふくらはぎ | 2セット × 15秒 | 60秒 |
胸+二頭の日
種目 | 主な部位 | セット×回数 | 休憩時間 |
---|---|---|---|
ベンチプレス | 胸 | 3セット × 8回 | 90秒 |
インクラインダンベルフライ | 胸上部 | 3セット × 12回 | 60秒 |
ケーブルクロスオーバー | 大胸筋内側 | 2セット × 12回 | 60秒 |
バーベルカール | 二頭 | 3セット × 12回 | 60秒 |
ハンマーカール | 二頭 | 2セット × 12回 | 60秒 |
継続するためのスケジュールと疲労管理のポイント
週4回の筋トレを継続するには、単に分割法を選ぶだけでなく、
「継続しやすいスケジュール設計」と
「疲労のマネジメント」も重要です。
週4回を無理なく習慣化するための工夫を紹介します。
スケジュールの固定化で習慣にする
おすすめは「曜日固定制」です。
たとえば、
- 月・火・木・金(連休を避ける)
- 火・水・金・日(前後に1日ずつ休みを挟む)
このように「週内でリズムをつくる」と、
トレーニングが生活の一部として定着しやすくなります。
連日トレの組み合わせに注意
- 連続で同じ補助筋を使う組み合わせ
(例:胸→肩→腕)は避ける
疲労のサインを見逃さない
以下のような症状が出たら要注意
- いつもより重量が上がらない
- 翌日に疲労感が抜けない
- 集中力が続かない
この場合は、
「強度を下げる/1日オフを入れる」ことをしましょう。
長期的なパフォーマンスの維持のためにも重要です。
アクティブレストも有効
筋トレをしない日は、完全休養よりも
以下のような「軽い運動(アクティブレスト)」を
1日程度取り入れることで回復を促進することができます。
- ストレッチ
- 軽い有酸素(ウォーキング、サイクリング)
- 体幹トレーニング(プランクなど)
睡眠と栄養
- 睡眠時間は最低でも6.5時間以上を確保
- トレ後30分経過後のたんぱく質+炭水化物補給で
リカバリー促進 - ビタミン・ミネラルも意識した食事設計も重要
まとめ
週4回の筋トレは、筋肥大を狙いたい初心者~中級者にとって
効率的に細マッチョなどのかっこいい体を目指せる頻度です。
ただし、その効果を最大限に引き出すには、
自分に合った分割法の選択と、
継続可能なスケジュール管理が不可欠です。
本記事のまとめポイント
- 週4筋トレは中級者向けの最適解
筋タンパク合成のリズムを保ち、
部位ごとに集中と回復を両立できる - 二分割と四分割は目的・回復力・経験値で選ぶ
二分割はバランス重視、四分割は部位特化型 - 疲労管理・食事・睡眠も成功の鍵
トレーニング以外の生活習慣が
筋肥大の効率を左右