はじめに
ジムに行かずに筋肉をつけたいと考えている方は、
かなり多くいます。
そんな中で、悩まれるポイントの1つが
ジムに通わなくても筋肉をつけることは可能なのかという点です。
私の結論としては、
ジムに通わなくても筋肉は十分につけられます。
ジムに通うことを躊躇されている方は、
まずは公園と自宅を使いこなす筋トレ
をはじめてはいかがでしょうか。
公園や自宅での筋トレは、
正しい種目選びと負荷設定さえできれば、
筋肥大にも十分効果があります。
最初から器具を揃える必要はありません。
まずは公園や自宅の自重トレで体を動かし、
段階的に負荷を上げるステップを踏むのが現実的です。
また、自重トレには限界があるため、
筋肥大を狙うなら負荷を段階的に高める工夫も必要になります。
今回はジムに通わずに筋肉をつけることを目指す方法と
そのステップアップの方法を紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめです!
- ジムに通わず筋肉をつけたい方
- 公園で懸垂や鉄棒トレを試したい人
- 自宅で筋トレを始めたいが、
どんなメニューを組めばいいか分からない人 - 将来的にはダンベルや懸垂器具を導入しよう
と考えている人
公園筋トレ

ジムが近くになく、行く時間がない方や
家トレ用の器具を買うのはまだ気が引ける方に
まずは始めてみてほしいのが公園での筋トレです。
公園での筋トレのメリットとして、
- 無料で試すことができる
- 家でやるよりスペースが広く、動くことができる
- 鉄棒や平行棒、ベンチなど使える器具がある
- 有酸素運動とも組み合わせやすい
ただし、筋肥大が目的の場合、
「回数だけをこなすトレーニング」では
いずれ頭打ちが来てしまい、
筋肉は成長しにくいことを頭に入れておきましょう。
どんなトレーニングにも通じますが、負荷の設定が重要です。
公園でできるおすすめ筋トレ種目

公園で筋トレをするなら、
まずは以下の5種目の中から始めるのがおすすめです。
- 平行棒でのディップス
- ベンチでの腕立て伏せ
- ベンチでのリバースプッシュアップ
- ベンチでのスクワット
- 鉄棒での懸垂
公園によっては、器具の有無でできないものもあると思います。
はじめから、すべてを取り入れなくても大丈夫です。
まずは近くの公園でできるものから始めてみることが重要です。
それぞれの種目の方法やポイントを以下で紹介していきます。
① 平行棒でのディップス
まず、平行棒というのは以下のようなものになります。

そして、ディップスは上半身のスクワットともいわれる種目です。
大胸筋や肩、腕の裏側の三頭筋を中心に鍛えることができます。

平行棒でのディップスは以下を意識して取り組むと効果的です。
- スタートポジション
- 平行棒を握り、腕を伸ばして体を支える
- 肩をすくめず、軽く胸を張る
- 体幹をまっすぐ保ち、
足は後ろに軽く組むか、膝を曲げる
- 降ろす動作(ネガティブ動作)
- 肘を曲げながらゆっくり体を下げる
- 胸をやや張り、体をわずかに前傾させる
(大胸筋下部を狙う場合) - 肘は真横に広がりすぎないようにし、
肩関節に負担がかからない角度で下げる - 目安は肘が90度になるか、ややそれ以上
(胸にストレッチを感じる程度)
- 押し上げる動作(ポジティブ動作)
- 大胸筋または上腕三頭筋を意識しながら
肘を伸ばす - 完全に肘をロックせず、
筋肉に負荷が乗った状態を維持 - 反動は使わず、コントロールしながら
押し切る
- 大胸筋または上腕三頭筋を意識しながら
- 呼吸
- 下ろすとき:吸う
- 押し上げるとき:吐く
- 回数・セット数設定
- 8~12回を3セットほどを目安
- 12回が余裕な場合はセット数を増やす
② ベンチでの腕立て
通常の腕立て伏せでも効果はありますが、
公園で筋肥大を狙うなら次のバリエーションの腕立てを
取り入れるのがおすすめです。
- インクラインでの腕立て
- デクラインでの腕立て
通常での腕立てと比べ、
それぞれ大胸筋の上部、下部を
より負荷を高く鍛えることができます。

インクラインでの腕立ては以下を意識して取り組むと効果的です。
- セットポジション
- ベンチに両手を置く(肩幅よりやや広め)
- 足は後ろに伸ばし、頭からかかとまで
一直線をキープ
- 下ろす動作
- 胸をベンチに近づけるように、
肘を約45°外に開きながらゆっくり下ろす - 胸にストレッチを感じるところまで下げる
- 胸をベンチに近づけるように、
- 押し上げる動作
- 胸で押す意識を持ちながら肘を伸ばす
- 腕を伸ばしきってロックする必要はない
(負荷を逃がさないため)
- ポイント
- 体幹をまっすぐに保つ
(腰が反ったり、お尻が落ちないように) - ベンチの高さが高いほど負荷は軽くなる
→ 初心者向け
- 体幹をまっすぐに保つ
- 回数・セット数設定
- 限界を感じる回数で2セット
デクラインでの腕立てもセットポジション以外は
インクラインの腕立てと同じような動作になりますが
負荷の入る部分が同じ胸でも少し異なるので、
以下を意識して取り組むと効果的です。
- セットポジション
- 足をベンチに乗せ、手は地面につく
- 頭からかかとまで一直線を維持する
- 下ろす動作
- 胸を地面に近づけるように、
肘を曲げながらゆっくり下げる - あごや胸が床すれすれになるくらいまで
深く下げると効果的
- 胸を地面に近づけるように、
- 押し上げる動作
- 胸を張ったまま、腕で地面を押す意識
で上がる
- 胸を張ったまま、腕で地面を押す意識
- ポイント
- ベンチが高いほど負荷が強くなる
→ 中級者以上向け - 体幹を固め、腰が反らないよう注意
- ベンチが高いほど負荷が強くなる
- 回数・セット数設定
- 限界を感じる回数で2セット
③ ベンチでのリバースプッシュアップ
リバースプッシュアップでは三頭筋をメインに鍛えることができ
太くかっこいい腕を作ることを目指せます。
ベンチさえあれば取り組むことができるので
こちらも非常におすすめです。

リバースプッシュアップは以下を意識して取り組むと効果的です。
- セットポジション
- ベンチの端に座り、両手を肩幅程度に開いて
ベンチを握る - 手の指は前方を向ける
- お尻をベンチから少し前に出し、
足を前方に伸ばす
- ベンチの端に座り、両手を肩幅程度に開いて
- 下ろす動作
- 肘を曲げて、体をゆっくり下げる
- 肘が90度になるくらいまでを目安に下ろす
(深く下げすぎると肩関節に負担がかかる)
- 押し上げる動作
- 肘を伸ばし、体を押し上げる
- 上腕三頭筋をしっかり収縮させる意識で行う
- 負荷調整のポイント
- 軽めにする:膝を曲げて足を近づける
- 強めにする:足を伸ばす
- 回数・セット数設定
- 12~15回を3セットほどを目安
④ ベンチでのスクワット
公園のベンチを使ったスクワットは、初心者にも安全で、
下半身全体を効果的に鍛えられる方法です。
特にフォームが安定しやすく、
深さの基準を作れるのがメリットです。
トレーニングにおいて、
脚の筋肉は筋肉全体の約60%を占めているため、
鍛えておくことで筋トレの恩恵を受けやすくなるため、
積極的に取り入れてほしい種目です。
また、慣れてきたらベンチに片脚を置いて行う
ブルガリアンスクワットもおすすめです。

ベンチでのスクワットは以下を意識して取り組むと効果的です。
- セットポジション
- ベンチの前に立ち、
お尻がベンチに軽く触れる位置に立つ - 足幅は肩幅程度、
つま先はやや外向きにする(15〜30°) - 胸を張り、背筋を伸ばす
- ベンチの前に立ち、
- しゃがむ動作(ネガティブ動作)
- お尻を後ろに引くように、
股関節から動かすイメージでしゃがむ - 膝がつま先より前に出すぎないよう注意
(自然に少し前に出る程度はOK) - お尻がベンチに軽く触れるまで下げる
- お尻を後ろに引くように、
- 立ち上がる動作(ポジティブ動作)
- かかとで地面を押すようにして立ち上がる
- 太ももやお尻の筋肉を意識して動作する
- 膝を伸ばしきってロックしない
(負荷が逃げないように)
- 呼吸
- しゃがむとき:吸う
- 立ち上がるとき:吐く
- 負荷調整のポイント
- 軽めにする:
ベンチに腰を完全に下ろしてから立ち上がる
(初心者向け) - 負荷を強める:
お尻をベンチに触れるだけで立ち上がる
(連続動作)
- 軽めにする:
- 回数・セット数設定
- 12~15回を5セットほどを目安
⑤ 鉄棒での懸垂
公園にある鉄棒は、筋トレ器具として非常に優秀です。
懸垂は背中の種目の中でも王道の種目です。
広背筋と上腕二頭筋を同時に鍛えられ、
逆三角形の体を作りたいなら必須です。
しかし、いきなり懸垂をするのは難しいのも事実です。
ますは低い鉄棒を使った、斜め懸垂から
はじめるのもおすすめです。

斜め懸垂は以下を意識して取り組むと効果的です。
- セットポジション
- 鉄棒を肩幅よりやや広めに握る
(順手:背中狙い、逆手:上腕二頭筋狙い) - 足を前に伸ばして体を斜めに倒し、
頭からかかとまで一直線を作る - 体幹を締め、お尻が落ちないように
姿勢をキープ
- 鉄棒を肩幅よりやや広めに握る
- 引き上げる動作
- 胸を鉄棒に引き寄せるように体を引き上げる
- 肘を体の横に引きつけ、
肩甲骨を寄せるイメージ - 胸が鉄棒に近づいたら1秒キープすると
効果的
- 下ろす動作
- ゆっくり肘を伸ばしながら体を下ろす
- 下ろすときも筋肉に負荷がかかるよう、
反動を使わずコントロール
- ポイント
- 体をまっすぐに保つ
(腰が落ちたり、反ったりしない) - 肩をすくめない
(首を長くする意識で肩甲骨を寄せる) - 肘を開きすぎない(脇を軽く締める)
- できれば胸を鉄棒に近づける意識
を持つと背中への刺激が強まる
- 体をまっすぐに保つ
- 負荷調整のポイント
- 軽くする: 膝を曲げて足を地面につける。
- 標準: 膝を伸ばして斜め姿勢を作る。
- 回数・セット数設定
- 12~15回を5セットほどを目安
斜め懸垂が15回が余裕になってきたら、
普通の懸垂に取り組めるようになっているはずです。
正直、懸垂ができるようになると、
背中の広がりや厚みを出すメインの種目は
懸垂でほとんどまかなえてしまうほど、万能な種目です。
ジムに通わなくても、鉄棒さえあれば
かっこよい背中を作ることは可能です。
懸垂は以下を意識して取り組むと効果的です。
- セットポジション
- 鉄棒を肩幅より少し広めに順手
(オーバーグリップ)で握る - 肩をすくめず、肩甲骨を軽く寄せる意識
でぶら下がる - 足は軽くクロスさせるか膝を曲げる
- 鉄棒を肩幅より少し広めに順手
- 引き上げる動作
- 胸を鉄棒に近づける意識で、体を引き上げる
- 肘を真後ろに引くように動かし、
肩甲骨を寄せる - あごが鉄棒の上に出るくらいまで上げる
- 下ろす動作
- ゆっくり肘を伸ばしながら下ろす
(負荷が抜けないように) - 完全に力を抜いてぶら下がらない
(肩をすくめるとケガのリスク)
- ゆっくり肘を伸ばしながら下ろす
- できない場合のステップアップ方法
- 斜め懸垂からスタート
- ジャンプ+ネガティブ懸垂
(ゆっくり下ろす動作を重点的に)
- 回数・セット数設定
- 8~12回を3セットほどを目安
自宅での筋トレ【器具なし】
筋トレを始めるにあたり、まずは器具を買わずに
自宅で始めたいという方も多いです。
器具なし筋トレにもメリットはあります。
- 費用ゼロですぐに始められる
- 自宅の限られたスペースでも可能
- 周りを気にせずに集中できる
ただし、現実的に言うと、
筋肥大の面では負荷が足りなくなるタイミングが必ず来ます。
初心者で始めたばかりの頃は十分効果がありますが、
筋肉がある程度発達すると、体重だけでは刺激が弱くなります。
まずは筋トレを習慣化するための入り口として
取り入れるのがおすすめです。
自宅の器具なしでできるおすすめ筋トレ種目
器具なしで筋トレをするなら
自重トレーニングがメインになります。
まずは以下の3種目の中から始めるのがおすすめです。
- 腕立て伏せ
- スクワット
- 腹筋、プランク
① 腕立て伏せ(プッシュアップ
自重トレの王道とも言えますが、
腕立て伏せもいろいろなバリエーションがあります。
- ノーマルプッシュアップ(初心者向け)
- ワイドプッシュアップ(大胸筋狙い)
- ダイヤモンドプッシュアップ(三頭筋狙い)
- バイシクルプッシュアップ(肩狙い)

② スクワット
自宅で取り組みやすく、筋トレの効果を感じやすくするためには
脚の筋トレも外すことはできません。
その中でもスクワットは王道ともいえます。
家での取り組みやすいスクワットは、特に以下がおすすめです。
- スクワット(初心者は膝の位置に注意)
- ブルガリアンスクワット
(椅子やソファに片足を乗せる、負荷増大)
③ 腹筋、プランク
自重トレの強度を上げる際や、
ダンベルでの筋トレに移行するためにも
体幹部を鍛えておくことも重要です。
公園での筋トレと違い、自宅での器具なしの筋トレでは
体幹部を利用する種目はあまり多くないため、
意識的に鍛えておくことがおすすめです。
- 腹筋
- プランク
器具なし自重トレでの現実
自重トレだけでも、
「見た目が変わった」と感じられる程度の筋肥大は可能です。
しかし、筋肉を大きく育て続けるには限界があり、
次のようなサインが出たら負荷不足です。
- 筋肉痛がほとんどこなくなった
- 限界回数が20回以上でも余裕がある
- 筋トレ後のパンプアップ感が弱い
カリステニクスと呼ばれる、
高強度の自重トレを取り入れることでも
これらの負荷不足を解消することもできますが、
技術的にも難易度は非常に高いです。
効率的に家でのトレーニングで結果を出したいのであれば、
ダンベル等の購入も視野に入れるのが個人的にはおすすめです。
家トレは、ジムでのマシンの待ち時間や
周囲の目を気にすることなく鍛えることができるため
ハマる人には本当にハマる方法だと考えています。
3か月という期間があれば、家トレでも大きな結果を出すことも
取り組み次第では可能です。
気になる方はこちらをチェックしてみてください。
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家トレで3か月で成果を出すために
2025/5/14
まとめ
ジムに通わなくても、公園や自宅での筋トレでも取り組み方次第で
筋肥大を目指すことは十分に可能です。
また、筋トレで筋肥大を狙うのであれば、
1回のハードさよりも継続することが何よりも最優先です。
筋トレを継続するためには、以下の3つを意識してみてください。
- スケジュール化(週2~3回の固定化)
- 負荷記録をつける(回数や重量のメモ)
- 小さな変化を楽しむ(パンプ感や筋肉痛など)
そして、最終的に筋肥大を本気で狙うなら、
自重トレだけでは限界が来ます。
理由はシンプルで、筋肉が成長するためには
「今までより強い負荷」が必要だからです。
自重トレでは、自分の体重以上の負荷をかけにくいため、
ある程度の筋力がつくと刺激が足りなくなり、成長が止まります。
その点を解消するための手段として
ダンベルやバーバルなどがあります。
ジムに通わずとも、ダンベルを取り入れることで
家トレでも重量を自由に調整でき、
種目のバリエーションを増やすことができます。
それにより、漸進性過負荷(徐々に負荷を増やす原則)
が守りやすくなります。
まずは続けることが大切ですが、
続けていく中で、自宅トレといった
限られた環境で結果を出したい方は
こちらの記事も是非チェックしてください。
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2025/5/14