はじめに
「さあやるぞ!」と意気込んでジムに向かったのに、
トレーニング中になぜかあくびが出て止まらない。
種目のインターバル中に、眠気に襲われて集中力が続かない。
こんな状態になったことはないでしょうか。
筋トレといえば、心拍数も上がり、アドレナリンも出て、
「眠気なんて吹き飛ぶはず」というイメージがあります。
それなのに、いざトレーニングを始めると眠くなってしまう、
あくびが出というのは、意外と多くの人が抱える悩みです。
眠気やあくびは「サボってるから」とか
「気合が足りないから」と片付けられがちですが、
そこには自律神経・酸素供給・血糖値・精神疲労など、
筋トレのパフォーマンスに直結する重要な要因が関わっています。
今回は、筋トレ中に眠くなる、あくびが出るという
その理由をまとめ、今日から使える対策を紹介していきます。
この記事はこんな方におすすめです!
- 筋トレ中やセット間にあくびが出てしまう
- トレーニングを始めると
急に眠気を感じるようになる - 睡眠は足りているのに、
なぜか集中できない/ぼんやりしてしまう - オーバーワークや神経的な疲労が気になっている
- トレの質を上げたいけど、
体調や気分に左右されやすい
筋トレ中に眠くなるのはおかしいのか

まず、押さえておいて欲しいのが、
眠気やあくびは、必ずしも異常ではないということです。
実際に、生理的な反応や神経の調整の一環として
自然に出ることも多く、
その背景には複数の要因が絡み合っています。
正常な反応のケース
眠気やあくびは、
脳が「酸素が足りない」「リラックスが必要」
と判断した際に現れる反応です。
とくに以下のような場合は、正常な範囲内の反応と考えられます。
- 呼吸が浅くなり、脳に酸素が不足しているとき
(筋トレ中によく起こる) - 集中して力んだあと、
副交感神経が一時的に優位になるとき - ウォームアップ不足で、
まだ身体にスイッチが入りきっていないとき - セット間のインターバルが長すぎて、
身体が冷えてくるとき
特に、高強度トレーニング時にあくびが出るのは
「自律神経の切り替え」による自然な現象ともいわれています。
異常な反応のケース
以下のようなパターンで眠気やあくびが頻発する場合は、
回復不足や神経系の疲労が蓄積している可能性があります。
- 十分な睡眠をとってもトレ中に強い眠気がある
- 軽い種目でも集中できず、あくびが頻繁に出る
- トレーニングの初期からすでに
「やる気が出ない」感覚がある - セット中に意識がぼんやりしてしまい、
フォームが乱れがち
このような症状が続く場合は、
「睡眠の質」や「神経系のリカバリー」
が追いついていない可能性が高く、
無理に続けるよりも、一度休息に切り替える方が
筋肉の成長にも効果的です。
判断のカギ
眠気やあくびが起きたときは、
「やる気の問題」や「気合いの足りなさ」ではなく、
体からのサインとして、その質やタイミングを
観察することが大切です。
たとえば、
- 目が重い/あくびが止まらない
→ 脳の酸欠?リラックス過多? - 頭がボーッとする/脚に力が入らない
→ 血糖・睡眠・神経疲労? - ただのクセのように出る
→ 問題なし、ウォームアップや呼吸で改善可
こうした感覚を無視せず、眠気の「中身」を見極めることが、
次の正しい行動選択に繋がります。
よくある原因5選

1. 睡眠不足・生活リズムの乱れ
最もシンプルかつ影響が大きいのが、睡眠時間や質の不足です。
特に、5〜6時間未満の短時間睡眠が続いていると、
以下のような影響が出ます。
- 集中力が低下し、フォーム維持が難しくなる
- 神経の反応速度が落ち、重量が重く感じる
- 自律神経のバランスが乱れて、
眠気・あくびが出やすくなる
夜ふかしや睡眠サイクルの乱れは、
「眠くなくても脳は疲れている」状態を引き起こしがちです。
2. 血糖値の急変(食後すぐのトレーニング)
「食後にすぐトレーニングに行っている」という方は要注意。
食事直後はインスリンが分泌され、
副交感神経が優位な休息モードに入っている状態です。
- 食後30〜60分以内:
血糖値の変動 → 一時的な強い眠気
とはいえ、食前で空腹すぎても集中できず
パフォーマンス低下してしまう場合もあります。
食事を挟む場合の筋トレのベストなタイミングは、
食後90分〜2時間後の消化が落ち着いた頃です。
食事の時間をコントロールできるのであれば、
筋トレの2時間前までには食事を済ませておくのがおすすめです。
3. 呼吸が浅い/酸素不足
高重量トレーニングやフォーム集中時にありがちなのが、
「呼吸を止めてしまう」こと。
この結果、脳への酸素供給が不足し、
脳が「あくび」という行動で酸素を求めるようになります。
- 力みすぎて息を止める → 酸素不足 → あくび
- インターバル中の呼吸が浅いまま
→ リラックス過剰 → 眠気
とくに脚トレ・背中トレ・腹圧をかける種目では要注意です。
4. 筋トレの刺激がマンネリ化・退屈
トレーニングメニューが完全にルーティン化していると、
脳が“新鮮さ”を感じなくなり、集中が切れやすくなります。
- いつも同じ種目・順番・回数
- セット間のインターバルが長すぎて
間延びしている
このような場合は、刺激の種類を変えたり、
タイムアンダーテンション(TUT)を意識するなど、
刺激の工夫が必要です。
5. 精神的・神経的疲労(オーバーワークの兆候)
- 仕事や人間関係のストレスが溜まっている
- トレーニングが義務化し、心が疲れている
- 睡眠は取っているのに「寝ても疲れが取れない」
これらはすべて、自律神経のバランスが崩れている状態です。
筋トレに対して“やりたくないわけではないのに、
やる気が湧かないというときは、
神経的な疲労や軽度のオーバーワークを疑ってみましょう。
対処法:筋トレ前&中のアクション
トレーニング前の対策
1. 十分な睡眠を確保する(最低6〜7時間)
基本中の基本ですが、トレーニング効果を最大化するには
前日の睡眠が最優先です。
寝不足のまま無理にジムへ行っても、
集中力・神経伝達・筋出力すべてに悪影響が出ます。
眠気が取れず集中もできないとき、
無理にトレーニングを続けてしまうと、
- フォームが崩れてケガのリスクが上がる
- 筋出力が出ず、筋肉に十分な刺激が与えられない
- パフォーマンスが低下したまま記録も伸びず、
モチベーションが下がる
こうした負のループに入りやすくなります。
ここで大切なのは、
「休むことが悪いことではない」ということです。
むしろ、トレーニング効果を最大化するには、
適切な休養が必須です。
どうしても睡眠が取れなかった日は、
「休む勇気」も重要になります。
休息の重要性や、休息時の筋肉のための過ごし方を
こちらでチェックしてみてください。
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筋トレを休むのが怖い?休息日も「筋肉の時間」に変える方法
2025/6/27
2. トレ前カフェイン
コーヒーやプレワークアウトサプリのカフェインは、
眠気を抑え、神経を覚醒状態に保つ効果があります。
また、カフェインは筋トレの集中力や筋出力を高めてくれます。
筋トレをする前の30〜45分前ほどに摂取するのを目安として、
- 量の目安:カフェイン100〜200mg
- 過剰摂取は逆に“神経疲労”を招くため注意
眠気が残っている場合の、緊急対策として活用するのもありです。
3. ウォームアップを入念に行う
身体を温めることに加えて、深い呼吸と動的ストレッチを取り入れ
脳と呼吸を起こすイメージで取り組むと、
眠気やあくびを軽減しやすいです。
- 胸郭・横隔膜をしっかり動かす
→ 酸素供給がスムーズに - 軽めのジャンプ系で交感神経をONにする
(ジャンピングジャック・縄跳び)
この段階で「眠い感じが取れた」なら、
メインセットに取り組んでOKのサインです。
トレーニング中の対策
1. 呼吸を意識的に整える(特に高重量種目)
筋トレ中に“息を止めるクセ”がある人は、
脳の酸素不足 → あくび・眠気につながりやすくなります。
- 挙上中:息を吐く
- 降ろすとき:息を吸う
- セット間:鼻から深く呼吸して酸素補給を意識
呼吸だけで「頭がシャキッとする」「眠気が引く」
というケースもよくあります。
呼吸を意識することで、筋トレの質もあがるため
よくあくびがでて集中力が途切れてしまう方は
見直してみる価値があります。
2. セット間のインターバルを1〜2分を目安にする
インターバルが長すぎると、
心拍数が下がって副交感神経が優位になり、
リラックスしすぎて眠気に繋がることがあります。
- トレーニング初心者〜中級者:1〜1.5分
- 高重量トレーニングでも2~3分以内を目安
にすると集中を維持しやすいです
また、セット間にスマホを見すぎると
集中が切れて眠気を誘発するので注意です。
3. 種目や刺激を変える
同じようなルーティンが続いていると、
身体より先に脳が飽きてしまうこともあります。
- 種目の順番を入れ替える
- インターバル短めのサーキット形式に変える
- レップ数・重量・スピードの変化を加える
これらを取り入れるだけでも脳が刺激を受け、
集中状態に戻りやすくなります。
刺激のマンネリ化を避けるためにも有効な手段になるので
睡眠不足による眠気、あくびでない場合は
ぜひ取り入れてみるのをおすすめします。
日常の中で見直したいポイント

ここまで紹介してきた対処法を試しても
なお、筋トレ中に眠気やあくびが改善されない場合は
日常から見直すべきだと考えます。
一時的な眠気ではなく、
体や神経からのもっと深い休養が必要というサイン
である可能性があるためです。
十分な睡眠をとっているのに眠気が取れない場合、
考えられるのは 、睡眠の質の低下や、
交感神経の酷使による神経的な疲れです。
- 仕事や人間関係のストレスが多い
- トレーニングの頻度が高く、
毎日刺激を与え続けている - 休みの日も頭がずっと ON 状態になっている
こういった状態では、身体は休めているつもりでも
「回復モード」に入るタイミングがないため、
トレ中にも自律神経がバランスを崩して
眠気やあくびといった形で表れやすくなります。
眠気や疲労感が抜けないときは、ただ寝るだけでなく
「質の高い回復行動」が重要です。
そこでお勧めしたいのが、CBD(カンナビジオール)の活用です。
- 自律神経のバランスを整える
- ストレスを軽減し、心を落ち着ける
- 睡眠の深さや入眠スピードを向上
特に、私のように社会人として働きながら筋トレをしている方や
眠れないほど疲れているという方は、
ストレス管理と睡眠の質を見直してみてください。
CBDをうまく取り入れることで、
筋トレの効果を発揮しやすい環境に整えやすくなります。
CBDの活用方法や、ストレス管理、睡眠の質の見直しなどは
こちらでまとめているので、チェックしてみてください。
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【筋トレ×CBD】ストレス、睡眠の質の管理の重要性
2025/6/25
まとめ
眠気やあくびは体からのサインです。
筋トレ中に感じる眠気や、止まらないあくびは
それは単なるやる気不足ではありません。
むしろ、あなたの身体が、
- 今は休んでほしい
- 呼吸が浅い
- 刺激が足りていない
など、何かしらの筋トレを見直すべきサインを
体が送っている証拠です。
無理せず、筋トレの負荷や休みを調整して
環境を整えていきましょう。
トレーニングの成果を最大化するためにも、
「自分の状態を感じ取り、正しく調整する力」
としてセルフモニタリングの力が必要になってきます。
記事のまとめポイント
- 筋トレ中の眠気やあくびは、
酸素不足・睡眠不足・神経疲労・マンネリ化
など多様な要因で起こる - 必ずしも異常ではなく、
体の自然な反応であることも多い - 「呼吸・時間帯・メニュー・刺激の変化」
で集中力を維持できる - どうしても眠気が抜けない日は、
思い切って休むことが筋肥大に繋がる場合もある - 回復力の底上げには、CBDの活用など
質の高い休養が重要
筋トレは「毎日やればやるほど成果が出る」ものではありません。
休むこともトレーニングの一部”であり、
成長には欠かせない要素です。
眠気やあくびが出た日には、
「今日は体の声に耳を傾ける日だな」と考えましょう。
質の高い呼吸、睡眠、食事、そして休息に時間を使うなど、
いままでの筋トレを見直すいいタイミングになるかもしれません。
心と体のバランスを整えながら、
賢く、長く、そして強くなっていきましょう。
それが、筋トレを習慣として続け、
結果を得るための最短ルートです。
今回、記事の途中でもストレス管理、
睡眠の質の管理の重要性に触れましたが、
ここを整えてあげることで日常生活から
筋トレまで成果を出しやすくなるので
こちらの記事も、ぜひあわせてチェックしてみてください。
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